鳥取県琴浦町にある
曹洞宗嶺松院について

西には大山、南には日本海。「山と海」に恵まれ、四季折々の自然を感じられる寺院。嶺松院は、自然豊かな鳥取県琴浦町にある曹洞宗の寺院です。

嶺松院は、鳥取県の東伯郡にある子宝スポットとして名高い寺院です。
南には日本海が広がり、西には霊峰大山を望み、四季折々の自然を感じることができます。

本堂には「おびんずる様」の仏像があります。おびんずる様の身体を触って、その手で自分の身体を触ると病気が治ったり痛いところがなくなるといわれています。

「おびんずる様」は子授け仏とも呼ばれ、子授けのご利益があるといわれ、県外からも訪れる人が沢山いらっしゃいます。「おびんずる様」と、はお釈迦様の16人のお弟子さんの一人である「びんずるそんじゃ様」のことで、日本では「なでぼどけ」という別称で広く信仰されている仏様です。

鳥取県琴浦町の曹洞宗 光圓山 嶺松院

嶺松院の歴史

嶺松院の歴史

・宗派
曹洞宗(曹洞宗は、釈迦さまの自覚された正法を仏祖から仏祖へと嫡嫡相承された仏法です。)

・本尊
聖観世音菩薩

光徳寺七世 釣雪祖厳大和尚の開山で、元亀三年(1572年)に示寂した。
その後、当寺十三世 戒本智光大和尚の住職中、光格天皇時代の文化七年(1810年)四月十三日に出火し、諸堂及び記録が焼失して、詳細は不明である。

お祀りしている仏さま

ご本尊

聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)をご本尊としてお祀りしています。

聖観世音菩薩の名を唱えると願いが成就するといわれます。
火難・水難などの7つの難から逃れることができ、その名を念じることにより、悩み・悲しみ・苦しみ・迷いなどから救われるといわれます。

もともとは、正法明如来(しょうほうみょうにょらい)という仏さまでありましたが、衆生の救済のため人間界に近い菩薩の身となったとされます。

聖観世音菩薩様

山陰ぽっくりさん

本堂正面のご本尊さまの右脇には、阿弥陀如来がまつられています。

日本全国各地で「ぽっくり信仰」がされていますが、お詣りすることで無病息災で病気やボケがなく天命を全うできるといわれます。

阿弥陀如来様

なでぼとけ・子授け

本堂入口を左に進んでいただきますと、開山堂(位牌堂)の入口に、賓頭盧尊者さまが鎮座しています。

「なでぼとけ」と言われ、身体の痛いところや治したいところを「なでぼとけ」を撫でることでと治すといわれてます。

また、「子授け」としても信仰さており、休日には県外からもお詣りに来られ、お礼詣りに訪れる方も多くいらっしゃいます。

※遠慮なくお線香をあげてください

なでぼとけ・子授け
びんずる1

救済の仏

炎を背に、牙や目をむき出しにして激怒している姿は「恐ろしい仏様」「戦いの神様」のイメージを持ちますが、実は恐ろしい姿とは異なり、人々を救うことに力を注ぐ心優しい仏様です。

「人々を救うために、不安や悪を断ち切る」とされます。人々の前に立ちはだかる不安・悪・悩み・障害・災害から救ってくれます。その恐ろしい表情や姿は、人々を救うため、悪を断つためといわれます。

《 嶺松院のお不動様の話 》

以前は位牌堂に祀られていましたが、とある二人の女性のお話を聞き本堂に2021年春にお祀りすることにしました。

お二人は、何年も不動明王様を探していたそうです。大変信仰する方のようでした。『お不動さんに「お酒を持って会いに来い」と言われたのですが、どこに行ってもそのお不動さんがおられなくて。もう何年も探し回っています。もうこちらのお寺が最後なんですが、お不動さんはおられますか?』と尋ねてこられました。

位牌堂へ案内したところ『間違いない。このお不動さんです』とおっしゃり、『やっと来られました。長い間待たせました』と泣きながら、お不動さんに向かってお話をしておられました。その方々曰く、「神通力があり、お酒がお好き」ということで、嶺松院の不動明王様にはお酒が供えられております。この出来事をきっかけに、位牌堂から本堂に祀らせていただくこととしました。

不動明王様には、色々な悩みを抱えた方がお参りされますが、後日「お礼参り」される姿は、大変ありがたく嬉しいものです。

 

「祈るところ必ず霊験あり」と不動明王様のご真言をお唱え下さい。一心に努力し、成功を祈願されるならば、ご利益を授けてくださいます。

 

不動明王様

安産と子安の神

鬼子母神様は、安産と子安の神様です。

伝説では、鬼子母神は、500人もの子供がいました。子を育てるため、人間の子供をさらって食べていました。人間達からは、憎まれ恐れられました。そこでお釈迦様は、鬼子母神を悟らせるため、鬼子母神の一番末の子供を隠してしまいました。必死になって探し、途方に暮れる鬼子母神はお釈迦様に助けを求めました。するとお釈迦様は「500人の子供の内、たった一人が居なくなっただけで、お前はこのように嘆き悲しみ私に助けを求めている。たった数人しかいない子供をお前にさらわれた人間の親の悲しみは、どれほどであっただろう。その気持ちがお前にも今はわかるであろう?」と話されました。

鬼子母神は、改心し『全ての子供達とお釈迦様の教えやその教えを信じる全ての人たちを守る』と誓い、以降、鬼子母神は『子供の守り神』になりました。

鬼子母神様

女性を守る仏

普賢菩薩(ふげんぼさつ)様といいます。

普賢菩薩様は女性から多くの信仰を集めています。

なぜなら、仏になる前は女性だったからです。

普賢菩薩様の眷属(けんぞく)部下は、十羅刹女(じゅうらせつにょ)と言われます。時として十羅刹女たちの母である鬼子母神も部下とされます。10人の部下はすべて女性です。その為、女性の信仰を集めました。

幸せになれるご利益と長生きできる延命のご利益の二つが有名です。

その他にも沢山のご利益があります。

偶然ではありますが、普賢菩薩様と鬼子母神様がお揃いでお祀りされていることに、強いご縁を感じられずにはいられません。

位牌堂へ向かう通路の左側にお祀りしています。

普賢菩薩様

智慧と女性守護

文殊菩薩様は、普賢菩薩様と脇侍として祀られること多いです。

文殊菩薩様は、智慧を司る仏様と言われ、合格祈願学力向上にご利益があります。

また、安産家屋を守るご利益もあるとされています。

他にも、文殊菩薩はうさぎ年生まれの人の守り本尊とされています。

嶺松院では、位牌堂にお祀りしています。

文殊菩薩様

商売繫盛

位牌堂にお祀りしています。

七福神の一人「恵比寿」です。恵比寿様は日本に由来する神様で、イザナギ、イザナミの神の間にできた第三子になります。七福神の中では唯一日本の神様です。「大漁追福」や「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす、漁業や商業や農業の神様です。智恵を働かせ体に汗を流して働けばこの神が福財を授けるという信仰の神様です。

恵比寿様

子育て地蔵尊・水子地蔵尊

門脇には、子育て地蔵尊と水子地蔵尊がまつられています。

全ての子どもの幸せを祈っています。

子育て地蔵尊・水子地蔵尊

仏足石

境内中央には仏足石があります。

仏足石(ぶっそくせき)とは、お釈迦さまの足跡を石に刻み信仰の対象としているものです。

仏足石

お参りの仕方

STEP1

山門よりお入り下さい。

お参りのしかた
次へ

STEP2

手水舎(ちょうずや・ちょうずしゃ・てみずや・てみずしゃ)で、参拝者の方は、身を浄めて下さい。

お参りのしかた
次へ

STEP3

嶺松院では、本堂入口階段下で下足をぬいでください。

お参りのしかた
次へ

STEP4

本堂に入ったところで、先ずはご本尊様に手を合わせてください。

お参りのしかた
次へ

STEP5

次にご自分のお参りしたい仏様・ご位牌様の前においでください。

お参りのしかた
次へ

STEP6

心静かに手を合わせお参りください。

お参りのしかた
次へ

STEP7

ご自分の納得いくまで、時間をお過ごしください。

お参りのしかた
次へ

STEP8

おびんずる様は、手に触れてお参りいただけますので、
ご自由にお触りください。

お参りのしかた